音のダイバーシティー

音響建材で地域材活用「森の音」
Sound Woods

ごあいさつ
音響建材の開発について

新しい時代のコミュニケーション技術

「心の奥深く響く、木製のスピーカーが奏でる森の音色」
‘木の国’から、木本来の音響特性を活かした、耳だけでは無く、心に響く優しい音色。
決して主張しすぎることなく、空間に溶け込む在り方。
あなたにとって、豊かな音とは何か。そんな根源的な問いを提起しつつ、スピーカーでありながら、オブジェのような、タペストリーのような存在として、やわらかな音色で暮らしに潤いを与えてくれます。

私達は、楽器のような「音響効果」が得られ「建築音空間」を創造する建材を、地域材(杉や桧)を用いて開発し、地域材活用の新たな「価値創造」として音響建材と命名いたしました。

建築音空間を創造する
「音響建材」

古今、木材には聴感での音響効果にとって極めて好ましい特性があり、ピアノやバイオリンなどの楽器は、「高樹齢・針葉樹年輪の規則性と微妙な不均一性の柾目板木取り」で音響上の好ましい特性を利用して製作され、年輪の微妙な不揃いが「音色」となります。

「音響建材」は、杉や桧の間伐材を用いて「品質管理上の制御技術で「音響効果の安定した再現性を高め、木材のランダムさと集成材での均一さが程よくブレンドした振動特性で「自然さを感じる音質」や「空間の音の雰囲気」など、音響上好ましい特性を引き出します。

音響建材の特徴

  1. 大きな振動板でありながら斜め45度においても高音域まで特性変化が少なく、音響的ランダムな振動形態により素直な音色が得られます。
  2. 双指向性の特性を示し複雑な指向特性を示す周波数領域があり、聴感での音響効果にとって自然さを感じる音響特性があります。
  3. 「集成材」と「無垢木材」の特性で音響特性が自然さを失わずに、程よく均一化されています。
  4. 低音域は振動板の大きさ(質量と繊維の長さ)に比例した特性が得られます。
  5. 高音域は振動板の木質密度と共振峰で明瞭度が確保できる好ましい特性が得られます。
  6. 立位置と低位置の双方ともプロポーションが取れ、測定位置による変化が極めて小さい音響特性です。
  7. 音の減衰率が小さく、人サイズの障害物を簡単に乗り越えて音が遠くまで届きます。
  8. 振動板に装着した「フルレンジ振動ユニット」で全周波数帯域を再生します。振動板のタイプを選ぶことにより、自然で気持ちの良い音を再現します。
  9. 発明表彰受賞、国際特許取得の独創的なピンポイント駆動ユニットの搭載により、音の歪や干渉による濁りが少なく、高音域まで素直な特性が得られ、現時点では、世界中でただ一つの製品です。
  10. 音響建材は、設計者の意のままに独創的な素晴らしい音空間を創出できる内装材です。
2020.02.17 k.yokohama

音響建材の周波数特性


浪花千葉音響計画有限会社の評価

  1. 地方独立行政法人・東京都立産業技術研究センターにおける測定結果
    「集成材」による単体木材の特性であるピークやディップのキャンセル効果で特性が程よく均一化されています。(自然さを失わないほどにあくまで、素直な音です。超自然派の前者に対していわゆる工業製品としてみたとき立派な特性で品質管理上制御の容易さを感じます。
    指向特性もいわゆる双指向性の特性を示していますが、木材としてのランダムさと集成材での均一さが程よくブレンドした振動の特性がこれに加わって、複雑な指向特性を示す周波数領域があります。これは聴感での音響効果にとっては極めて好ましいことであります。自然さを感じる良い特性例と思われます。
  2. 特徴とその特性について
    1. スピーカードライバーが独創的なピンポイント駆動方式です。
      従来の同様ドライバー(ボードスピーカーと称していました:某大手電機メーカーなど)は面駆動であり、駆動場所が分散しこれがもとでの歪や干渉で音が濁ること、また、面駆動の特長として高音域まで素直な特性が得られにくいことが払しょくされずにいましたので、製品として出ては消え出ては消えの繰り返しで現在ではもう顧みられない方式となっていました。しかし、本スピーカーのピンポイント駆動によりその懸念は拭い去られたものと思われます。世界でただ一つの素晴らしい製品となりました。(現時点で)
    2. 振動板は大きさや厚さ、材質を問いません。
      ユーザー、設計者の意のままに選択できます。
      問われるのは音響の基本である均一のようで不均一な材質と内部損失の大きな(許容入力が大きく、その場合にも変性、変形しにくく可逆性があります)材質であればいいのです。 現時点では多くのスピーカーが採用しているコーン紙(紙は元来「木材」から生成します。著名なスピーカーのコーン紙はことごとく複雑な木材からの組成を持つ「紙製」であることを思い起こして下さい)粘りや剛性、かつ変形しやすく:分割振動がしやすい分散特性などまた、入力前に戻る可逆性の確かさ、などがポイントでありますが、まさにその王道をユーザーがその意匠も含めて選択できることが画期的であります。
    3. 無垢1枚板と集成材その特徴を生かせば素晴らしい音空間が創出できます。
      無垢1枚板では試作や試聴をすれば確実でありますが、横濱LABOや私どもに相談していただければある程度の予想はつきますから、希望される音質や空間の音の雰囲気の希望を整理されることをお勧めします。
    4. 気持ちのいい音はけっしてHi-Fiな音を奏でません。
      出てくるのは自然な音そのものです。
      ここがよく間違えられますが、過度なオーディオ的期待をされてイメージと異なるということをよく耳にします。Hi-Fi・オーディオ(ホームユースもプロユースも)にスピーカーでは大口径スピーカー(ほぼ低音専用)でも38㎝やたまに46㎝、まれに76㎝、過去最大の製品が某大手電機メーカーで作った1mのモノがある程度です。これらのスピーカーは全体域再生ではなくウーハー(低音専用スピーカー)です。中高音(全帯域)用ではこれより小口径のせいぜい20㎝~10㎝程度です。高音用に至ってはさらに小口径です。超高音用ともなれば幅5㎜長さ20㎜程度のリボン構造などあるいはイオン発生に音声信号を重畳(変調)させてまでして質量を軽減し、賄っています。これらの2way、3way、4wayなどの方式を採用して広帯域再生をうたっています。わがパネルスピーカーは大判1枚です。前出の説明の通りHi-Fiオーディオでは超低音用スピーカーの範疇です。これがピンポイント・ドライバー・スピーカーと大判振動板の組み合わせでほぼ全帯域を再生します。これ自体驚異的です。これはぜひご試聴を
    5. 設置場所や意匠とのかかわり
      選びません。
      むしろ保守・メンテナンスの点を考慮したいです。
      何せ、スピーカードライバー・駆動部は大判振動板の背面にあります、ので。意匠さえかまわなければ室内側に設置してももちろんいいと思います。
    6. 思い付きや面白いアイデアに対応できるスピーカーシステムです。

木製スピーカー
「樂音 RAKUON」
シリーズ※こちらでのご紹介は一部の作品となります。

  • 木音(きおん)

    壁が鳴っているような空間を包み込む音源となります。

  • 葉音(はおん)

    耳の不自由な方へも優しく鮮明に振動が伝わります。

音が出る仕組み

音が生成される原理は太陽の光と同じと考えました。波と粒子と言う二面性があり、焦点を合わせると強いエネルギーになります。振動の焦点を正確に求めた中心点(点音源)に音柱を固定すると共振して物理的に増幅します。増幅した振動は骨伝導で音葉に伝達され美しい曲面で音に生成されます。
このように すると音は360度の方向に広がり障害物を乗り越えて遠くまで届き、難聴者にも聴こえるような音になります。

点音源と骨伝導 電気信号 が力に変換される ①振動ユニット ②振動を増幅する音柱 ③音が生成される振動板・音葉の3つの部材から構成されています。振動の中心点を正確に求めると点音源が得られ、点音源に音柱を固定すると縦振動の増幅が得られます。増幅した音柱の先端部・振動の伝達点には、強い振動エネルギーが集中した点音源になります。伝達点に振動板・音葉を接触させると振動は広がり、曲面に成形され内部損失のバランスがとれた部分からは音が生成されて360度の方向に音が放射されます。


「葉音」の音を聞く 鈴木英敬 三重県知事

技術の特徴

音のエネルギーを収束・増幅させて一点に集中し、強いエネルギーにしてから巨大な面振動を発生させる技術。(特許取得済、海外特許出願済)

【技術の要点1】
今までにない大きな振動板(材料は不問ではあるが木質系が好ましい)から、今まで体験し得なかった木目細かな音を再現し、ソフトで気持ちよい音(カンファタブル・サウンド)の体験を可能にします。また、この方式では音を身体で受け止めることから難聴の人にも聴きやすい音になります。
【技術の要点2】
スピーカーに近づいても大きくなりすぎず、離れても小さくなりにくい特性を利用して広範囲に気持ちのいい音を届けます。また、この方式では人サイズの障害物を簡単に乗り越えリスナーに必要な気持ちのいい音を届けます。
【技術の要点3】
音質がいい理由の大きな要因は、駆動点がピンポイントであることです。従来の同種のボードスピーカーと呼ばれているものの駆動点が「面」を構成しており、そのために生じる歪が本ピンポイント駆動方式では軽減されている点も見逃せません。また、ピンポイントの駆動点が有機的材料=木材・板である木でできた板の大きな面を駆動します。この有機材によって振動板の癖がまた軽減され結果的に澄んだ音を広範囲なサービスエリアに再現するというものです。これら旧タイプの面音源方式ではなし得ない気持ちよい音を体験していただきたいと考えています。

音楽は、世界が「楽しく振動する時」を表す姿。
それは「点音源」から空間へと伝わって行きます。
独自理論の音響機器「樂音 RAKUON」は、点音源の振動を
あなたに伝える「楽器のようなデバイス」です。
風が、木々のささやきに姿をあらわすように、
樂音はさまざまな音場をあなたの“身体”に伝えます。

出資
日本アジア投資(株)
販売・施工 協力
日本住宅パネル工業協同組合
技術 協力
浪花千葉音響計画(有)
お問い合せ
株式会社ネーブル・ジャパン
〒515-0084 三重県松阪市日野町772番地2
(旧第三銀行日野町出張所1F)
電話:(FAX) 0598-67-7649