松阪の歴史書として知られている『松坂権輿雑集』。でも「ちゃんと読んでみたことなかったよね」と立ち上がったのが勢州松坂会という歴史グループで、少し読んでは、ああでもないこうでもないと、マニアックかつ愉快に語り合っては楽しんでいる。そこで、会員である吉田悦之と堀口裕世の二人が、このコラムのページをお借りして、会での経緯を振り返りつつ、もう一度読んでみることと相成った。「江戸時代の松坂を歩く」がスローガン。とはいえ、寄り道、脇道が大好きな二人の道行ゆえ、迷走・道草となること必至。さてさていかがなりますやら…
吉田 悦之
宣長の生涯は、彼自身によって詳細に記述されている。
それは同時に、彼が生涯のほとんどを過ごした松坂の町についても、価値ある記録となっている。
宣長の書いた文献から、
どんな松坂像が浮かび上がるだろうか。
堀口 裕世
ぷらっと散歩に出るように、松阪あたりをご案内しようと思います。季節を追い、歴史をかじり、ときにはおいしいものに引き込まれ……
思いつくまま、気の向くまま、
不足だらけでPlatな机上の逍遙です。
※明治22年(1889)まで、「松阪」は「松坂」と表記されていましたので、文章の対象とする時代によって使い分けています。